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なぜ、はなしんすいの料理は
他の旅館と違うのか

青果の目利きから始まった

旅館を始める前、伊勢市の地方卸売市場に通い、青果の仕入れと販売を生業としていた。食材の良し悪しを見極める眼は、この時代に育まれた。

コロナ禍、漁師の危機を知る

コロナ禍で魚価が暴落し漁師が困窮した。「何かできないか」という思いから、初めて漁港の競り場に立った。それが現在のはなしんすいの食の原点。

未利用魚という宝との出会い

漁港には卸売市場に出回らない魚が並ぶ。扱いが難しく値がつかず廃棄されてきた魚たちが、魚卸の処理技術によって驚くほど美味しい一皿へと変わる。

もち鰹という到達点

目利きと処理技術を積み重ねた先に、もち鰹という極みがあった。伊勢志摩においてもち鰹・もち鮪を提供できる旅館は、はなしんすい芭新萃ただ一軒である。

漁港市場から食卓へ
最短ルートの意味

地方卸売市場では、漁港からすでに流通を経た魚しか手に入らない。しかし漁港市場に立てば、水揚げされたばかりの魚を「最初の手」として直接買い付けることができる。

漁港市場とは、漁師が水揚げした魚を卸が直接買い付ける市場のこと。 地方卸売市場とは、その卸から各販売者へ流通する市場のこと。はなしんすいは漁港市場で直接買い付けることで、鮮度と希少食材への最短ルートを確保している。

誰も買わない魚を、
誰よりもうまく出す。
それが魚卸オーナーの仕事です。

伊勢志摩の食材図鑑

はなしんすい芭新萃では、伊勢志摩・鳥羽の旬を象徴する食材を、もっとも美味しい時期に合わせてご提供しています。

10月 〜 3月 限定

カワハギ(肝付き)

Kawahagi / 海のフォアグラ

冬の寒さが、肝を育てる。
北大路魯山人も筆をとった、冬の海の至宝。

気温が下がるにつれ、カワハギは越冬の準備として肝に脂肪を蓄える。10月から2月にかけて、肝はまるで熟したバターのごとく膨れ上がり、とろりとした濃厚な旨みをたたえる。 美食家・北大路魯山人がその著書で「肝に至っては並々ならぬ特別の美味さ」と評した食材。 当館では、身の薄造りと大きな肝を一緒にお召し上がりいただく「肝付き造り」でご提供する。当館オリジナルのポン酢でいただく冬の一皿は、伊勢志摩の冬を語るにふさわしい逸品である。

海のフォアグラ 肝付き造り 10〜3月 オリジナルポン酢
カワハギ 詳細ページへ →

11月 〜 3月 旬

浦村牡蠣

Uramura Kaki / 鳥羽市浦村町 麻生の浦湾

旅館のすぐそこ、麻生の浦湾で育った牡蠣。
黒潮と清流が交わる地だからこそ生まれる、臭みなき「海のミルク」。

黒潮の温かな海流と伊勢湾からの栄養豊富な海水、山々から注ぐ清流が程よく混ざり合う麻生の浦湾は、プランクトンが豊富に生息し、牡蠣の養殖に最適な環境として知られる。 一年で収穫できるまでに育つため身が若く、牡蠣特有の臭みやえぐみがほとんどない。 乳白色にぷっくりと肥えた身はとろりと柔らかく、口の中に磯の甘みが広がる。当館では旬の時期に、会席の一品としてお召し上がりいただける。

鳥羽市 地産地消 11〜3月 一年牡蠣 臭みなし
浦村牡蠣 詳細ページへ →

未利用魚図鑑

未利用魚とは、味が劣る魚ではありません。扱いが難しい、流通に乗りにくいという理由で市場で十分に評価されてこなかった魚のこと。魚卸の目利きと処理技術が、その本来の美味しさを引き出します。

サンジルシ

Sanjirushi / Nizadai

三重・志摩地方でニザダイを指す地方名。磯臭さが出やすいため漁業者に敬遠されてきたが、活け締め・即内臓除去を徹底すれば臭みは皆無になる。市場魚貝類図鑑では「魚類中トップクラスの味」と評価される食材である。

「処理次第で別の魚になる」

タカノハダイ

Takanohada / ションベタレ

三重では「ションベタレ」とも呼ばれる不名誉な異名を持つ。しかし旬(秋〜春)に丁寧に処理すれば、身質の良さは最上級。見た目や先入観とは異なる美味しさを持つ、未利用魚らしい逆転の一尾。

「先入観が一番の障壁だった」

ハチビキ(ホテ)

Hachibiki / Hote

鳥羽・和具の地方名は「ホテ」。全身が血のように赤い見た目をしているが、身は淡泊な白身。「赤いのに白身」という視覚のギャップが会席の一品として印象に残る。産地限定の出会い。

「見た目で判断しないでほしい」

未利用魚図鑑 詳細ページへ →

なぜはなしんすいだけが出せるのか

漁港で直接目利き → 活け締め・即内臓処理 → 臭みなし。技術的根拠が揃うことで「他の旅館には真似できない」という権威性が生まれる。未利用魚×魚卸の処理技術×漁港直送という三位一体のストーリーがはなしんすいの味の源泉。

通年提供できる食材

サンジルシ(ニザダイ)・タカノハダイ・ハチビキ(ホテ)などの未利用魚は通年提供が可能。季節の旬魚に合わせて、知られざる伊勢志摩の食材をお楽しみいただけます。

伊勢志摩の旬魚カレンダー

伊勢志摩の海の幸は、季節によって主役が変わります。当館ではその時期にもっとも美味しい魚介を見極め、旬に合わせた料理としてご提供しています。

食材 1月2月3月 4月5月6月 7月8月9月 10月11月12月
もち鰹・もち鮪伊勢志摩唯一
カワハギ(肝付き)海のフォアグラ
浦村牡蠣鳥羽市 地産地消
伊勢海老伊勢志摩産は10月解禁・禁漁期は他県/海外産
石鏡漁港のタコ鳥羽市・5〜9月
未利用魚サンジルシ・タカノハダイ・ホテ
旬のピーク
通年提供
提供可(時期外)
伊勢志摩産禁漁(他県/海外産で提供)

季節ごとの旬

3月 〜 5月

  • もち鰹・もち鮪(4月〜)
  • 伊勢海老(〜4月)
  • カワハギ(〜4月)
  • 未利用魚(通年)

6月 〜 8月

  • もち鰹・もち鮪(ピーク)
  • 石鏡漁港のタコ(ピーク)
  • 未利用魚(通年)

9月 〜 11月

  • 伊勢海老(10月1日解禁)
  • カワハギ(11月〜)
  • 浦村牡蠣(11月〜)
  • 未利用魚(通年)

12月 〜 2月

  • カワハギ肝(ピーク)
  • 浦村牡蠣(ピーク)
  • 伊勢海老
  • 未利用魚(通年)

伊勢海老の禁漁期間について

伊勢海老は5月1日〜9月30日が禁漁期間です。この期間は伊勢志摩産の伊勢海老の漁が行われないため、他県産または海外産のイセエビをご提供しています。10月1日より伊勢志摩産が解禁となり、11〜12月頃に旬のピークを迎えます。

よくある質問

はなしんすい芭新萃(三重県鳥羽市)のみです。魚卸業を営むオーナーが毎朝競り場に立ち、独自の温度管理技術によって朝に仕入れたもち鰹を夕食の膳までもち状態のままキープすることに成功しています。提供期間は4月〜9月です。伊勢志摩においてもち鰹・もち鮪を提供できる旅館は当館のみです。
釣り上げた鰹を氷水で締めず、活きた状態のまま港まで運んだ鰹のことです。通常の鰹と異なり身が強く収縮せず、搗きたての餅のようなねっとりとした食感と濃厚な旨みが特徴です。非常に流通量が少なく、産地ならではの希少な味覚です。
提供期間は4月〜9月です。特に5月〜7月頃が旬のピークです。もち鰹は通常水揚げから3〜4時間しかもち状態を保てませんが、当館ではオーナーの温度管理技術によって夕食の膳まで状態をキープしています。漁の状況・天候によって変動する場合がございますので、ご来館前にお問い合わせいただくと確実です。
カワハギの肝の旬は10月〜2月頃です。寒くなるにつれて肝に脂肪を蓄えるため、この時期の肝は大きく膨れ、濃厚な旨みが最高潮になります。特に1月〜2月がピーク。当館では10月〜3月にかけて肝付きのカワハギをご提供しています。
秋〜冬にかけてカワハギの肝は脂肪を多量に蓄え、とろりとした濃厚な味わいになることからそう呼ばれます。美食家・北大路魯山人も「特別の美味さ」と高く評価した食材です。当館では身の薄造りと大きな肝を一緒に楽しむ「肝付き造り」でご提供しています。
浦村牡蠣は三重県鳥羽市・麻生の浦湾で育てられる一年牡蠣です。黒潮と清流が交わる豊かな環境で育つため、臭みやえぐみが少なく、とろりと柔らかな食感が特徴です。はなしんすい芭新萃では旬の時期(11〜3月)に会席の一品としてご提供しています。
未利用魚とは、扱いが難しいために流通に乗らず、廃棄されることの多い魚のことです。磯臭みが出やすいものが多く、適切な処理技術がなければ美味しく提供できません。はなしんすいでは魚卸業の専門技術(活け締め・即内臓処理)により、本来の美味しさを引き出してご提供しています。
漁港市場は漁師が水揚げした魚を卸が直接買い付ける場所です。卸売市場は漁港から買い付けた魚を各販売者に売る場所で、流通に一段階多くかかります。はなしんすい芭新萃では漁港市場で直接買い付けることで、鮮度と希少食材への最短ルートを確保しています。
伊勢志摩産の伊勢海老は5月1日〜9月30日が禁漁期間です。この期間は他県産または海外産のイセエビをご提供しています。10月1日より伊勢志摩産が解禁となり、主に10月〜4月に旬のものをお楽しみいただけます。旬のピークは11〜12月頃です。

漁港に通い続けて、たどり着いたのが
もち鰹でした。 伊勢志摩でこれを出せる宿は、
今も当館だけです。

Hanashinsui Basinsui / Owner